大覚寺は観光都市・京都を代表する著名な寺院です。右京区の鬱蒼とした森林が生い茂る静かな山間にある真言宗のお寺ですが、ここでは昨今、若い女性に大人気となっている刀剣乱舞の膝丸を模したお守りが授与されています。
そこでここでは、膝丸の概要から授与の受け方・アクセス方法等を詳しくご紹介していきましょう。これから京都市の大覚寺を訪れようとなさる方や、刀剣乱舞好きの方にとって参考にしていただければ幸いです。
大覚寺とは天皇家ゆかりの寺院
京都というと、794年の平安時代から1861年に明治維新を迎えるまでの間、ずっと天皇が住まわれてた都です。今も「京都御所」が市内の中心部に存在しており、2025年までの間に上皇様がこの地へと越される予定となっています。大覚寺はこの御所から見て左手の左京区にあり、その距離は約4キロメートルしか離れていません。
寺院を創建したのは平安時代の高僧として著名な空海で、天皇を守護するために建立したと伝わります。この時代は数多くの災難が降り注ぎ、特に疫病の蔓延が深刻でした。その災いを鎮める目的もあり、寺院の正面には大きな菊の紋をあしらって、朝廷の加護を受けている場所であると示しているわけです。現在も宮内庁の管轄となっており、ここでは毎年2月3日の建国記念日には、宮内庁から訪れる使者が宝物を携えてお詣りをなされています。本尊は阿弥陀如来となっており、この世界に極楽浄土を再現なされています。
阿弥陀如来の宝物が膝丸!
大覚寺は京都市内の名所の中でも、非常に著名で年間を通して数多くの観光客が集います。2010年頃から10代・20代の若い女性が多くなりましたが、その理由となっているのは大人気ソーシャルゲーム「刀剣乱舞」にまつわる、アイテムの名前を持つお守りが授与品となっているからです。そのお守りの名は「膝丸」で、刀剣乱舞で1位・2位を競う人気キャラクターになっています。
大覚寺では以前から、魔除けの意味をこめた膝丸を寺院のお守りとしており、1つ800円で授与品になされています。この膝丸は、本尊の阿弥陀如来が右手に携えている宝物で、仏教の教えでは剣や槍など自在に姿を変える武器だと言われていました。剣になった時は鬼や邪気を振り払う力があるとされ、膝丸のキャラクターが高い戦闘力を有している点とマッチしてるといえるでしょう。この授与品は1日限定50個までと制限がなされているため、求める方々は朝早くから並ばれているほどです。
大覚寺に行くならバスを使おう
刀剣乱舞が好きで、これから京都・大覚寺にも行きたいとお考えの方も多いことでしょう。京都市内は鉄道網からバスなど、公共交通機関が大変充実しているので各名所に行くには非常に便利なスポットです。大覚寺は右京区にある愛宕山の麓に伽藍を構えているので、山門の前まで連れて行ってくれる市バスを利用するのがおすすめです。
この市バスはJR京都駅前にあるバスロータリーの4番乗り場から出ており、1時間に4本の割合で運行されています。5番系統から8番系統ならどれに乗車しても構わないので、利便性にも長けているのが特徴です。
大人1名560円の運賃となりますので、もし4名以上で大覚寺へ向かわれる場合は、タクシーを利用しても良いでしょう。2キロメートルの距離なので、タクシーの方が幾分かは割安で乗ることができます。山門周辺にはお土産物店も多く、ここを訪れると数時間は観光を楽しめるスポットにもなっている一帯です。
周辺観光も満喫しよう
刀剣乱舞のアイテム「膝丸」を求めて大覚寺を訪れたら、その周辺観光も満喫しましょう。この一帯は奥都という名前でも親しまれており、「大原の竹林」「哲学の道」「渡月橋」といった著名な名所に足を運ぶことも可能です。
「大原の竹林」は約2ヘクタールの一帯で構成されていて、無数の竹を目にする事ができます。日本人観光客だけでなくインバウンド客も大勢訪れており、京都を代表するスポットといえるでしょう。
「哲学の道」は、太宰治が生前暮らしていた自宅前にある道です。高瀬川のほとりにあり、全長2キロメートルの小径で、春になると桜が美しく咲き誇ります。
「渡月橋」は木津川に架かる橋で、中之島と嵐山を結んでいます。全長500メートルの小さな橋ですが、愛宕山を目にすることができる景勝地で観光客に大人気の場所です。これらは大覚寺から徒歩15分圏内なので、散策を楽しみながら京都を心ゆくまで満喫できるスポットになっています。
まとめ
大人気ソーシャルゲーム「刀剣乱舞」では、実在している刀や宝物が登場します。そのなかのひとつである膝丸は、京都有数の観光名所である大覚寺の本尊・阿弥陀如来が持つ宝物のことです。
お守りとして一般参詣者に授与されており、1つ800円で手に入れることが可能になっています。魔除けの効果があるので、自宅に飾っておくといいでしょう。実在する膝丸を手に入れることで、より一層、刀剣乱舞への愛が深まって思い入れのある作品となります。